2024.08.02

現代に蘇る“オールドアメリカン” 時代の旗手が手掛ける「NONDESIGN NOA」

現代に蘇る“オールドアメリカン” 時代の旗手が手掛ける「NONDESIGN NOA」

introduction…

今回、西海岸に代表される“カリフォルニアスタイル”の住宅を確立した岩切氏と協業し生まれた、新たな商品住宅「NONDESIGN NOA」。このデザインはどのようにして生まれたのか、住宅業界にどんなインパクトをもたらすのかを聞いた。


profile

株式会社ケンロック 代表取締役岩切 剣一郎

昨今の住宅業界のブームのひとつ“カリフォルニアスタイル”の火付け役。確立した西海岸スタイルの住宅をはじめ、コテージや店舗など設計実績は全国で500棟以上にのぼる。

▶︎NONDESIGN NOAルームツアー

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株式会社 LIFEQUARTET(ライフカルテット) 代表取締役山本 航聡

三重県伊勢市出⾝。住宅会社で営業職として300棟以上を担当。コンサルティング会社を経て、HARMONYを創業。2022年、LIFE QUARTETの代表的ブランド「UNSTANDARD」をリリースした。


住宅は非日常ではなく日常 現代に蘇る“旧き”新しさ

現代に蘇る“オールドアメリカン” 時代の旗手が手掛ける「NONDESIGN NOA」

ー岩切氏とコラボレーションした感想は?

 

代表山本(以下、山本):僕は岩切さんのファンだったので「NONDESIGN」のコンセプト「あなたの“好き”で、好きな暮らしをデザインするお家。」に共感していただいて、協業できたことを嬉しく思います。
日本人が創作するこれからの「オールドアメリカン」をデザインで、体現してくれたので非常に満足しています。

 

岩切氏(以下、敬称略):山本さんに僕の思い描く“理想の住宅”を自由に表現して欲しいとお声がけしていただき、日本人がイメージするオールドアメリカンをベースに構想しました。
ただそれはすごく曖昧なもの。「NONDESIGN NOA」のスタイルにもたせた余白に、住む人の“個性”というピースを埋めることで、よりパーソナライズした空間が完成する設計にしました。

 

ーなぜ今「オールドアメリカン」なのか?

 

山本:これまで住宅業界で流行ったコンテンポラリーなつくりや、サーファーズハウスなどのスタイルの多くは、アメリカの住宅に影響を受けています。
考えてみれば、僕らは映画や音楽など日常的に「オールドアメリカン」を由来とするカルチャーに触れているんです。
一方で、こと住宅になると「オールドアメリカン」と言われても具体的には思い浮かばないですよね。
“カリフォルニアスタイル”の火付け役である岩切さんだったら、デザインで「オールドアメリカン」な住宅を定義できるんじゃないかなと思いご依頼しました。

現代に蘇る“オールドアメリカン” 時代の旗手が手掛ける「NONDESIGN NOA」

岩切:僕自身、アメリカが好きだなんて気付いてなかったんです。でも、追いかけてきたカルチャーやブランド、アートなどを振り返るとカリフォルニアにルーツを持つものばっかりで。
それらを定義して、発信し始めたのが“カリフォルニアスタイル”のきっかけなんです。今回そういったカルチャーやライフスタイルを最大限に表現できる機会をいただけて嬉しく思います。

 

ー「オールドアメリカン」に対してどんなイメージを持っていた?

 

山本:当初「オールドアメリカン」ってもっと古い年代をイメージしていたんですよね。それこそ業界用語で「アーリーアメリカン」と呼ばれる1700年〜1800年代のアメリカの田舎にあるような、レトロでカントリー色の強い住宅を想像していました。
でも実際に「オールドアメリカン」を知っていくうちに、1950年代頃を指すのだと知りました。
それこそ映画の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で、主人公のマーティがタイムトラベルしたのがちょうどその年代。
戦後間もなくで、鬱屈した空気から一変して現代にも残る今っぽさやポップなカルチャーが芽吹き始めた時ですね。

 

ーどんな要素を取り入れて「オールドアメリカン」を定義した?

 

岩切:「NONDESIGN NOA」は僕が好きなアメリカの新古をミックスして表現しています。
例えば昔のガソリンスタンドのつくりだったり、当時の日本で言うところの裏原っぽいテイストの小物やインテリアだったり。
古いものだけでデザインすると、今の時代には新鮮さはありつつ、あまりにベタ過ぎるしニーズにもそぐわない。
あくまで住宅は非日常ではなく日常なので、長く同じ場所に住むと飽きはくるし、抵抗も生まれます。
住宅はあまり個性が出過ぎてもターゲットを狭めるので、良い塩梅のデザインじゃないと商品にはなり得えません。
さじ加減を考えながら、僕の好きな物や世界観を形に落とし込んで「オールドアメリカン」を表現しました。

現代に蘇る“オールドアメリカン” 時代の旗手が手掛ける「NONDESIGN NOA」

山本:デザインに関してはプロである岩切さんに一任させていただきました。
完成した商品を見た時に、新しいんですが、レトロなキッチンタイルやモルタル風のエイジングしたような外壁など、どこか懐かしさを感じるんですよね。
その古さが現代には新鮮で、肩肘張らない「NEW OLD AMERICAN」の “NEW”の部分を体現していただいたと思っています。


アメリカの日本の住宅の差異 思い描くライフスタイルを見据えて

ー完成した「NONDESIGN NOA」を見た感想は?

 

山本:めちゃくちゃ素敵な家が出来上がったなってのが率直な感想です。
最近アメリカのLAに現地の住宅や建物を視察しに行ったんですが、壁に隙間があったり傷があったり少し雑というか。
日本の工務店でやっている身としては「え?人に見せていい状態なの?」と思ったんです。
でもアメリカは家の中のインテリアスペースだったり、よりパーソナルな部分が反映されていて、住宅の本質的なところに重きを置いているんですよね。

現代に蘇る“オールドアメリカン” 時代の旗手が手掛ける「NONDESIGN NOA」

でも、現地アメリカの住宅をそのまま持ってきても、新しい物好きな日本人には受け入れられないでしょうね。
向こうはリフォーム・リノベーション文化で日本は新築文化で、古いことはマイナスのイメージを持たれますから。
そんなアメリカと日本の良いところを取り入れた、繊細かつ空間を大事にするつくりを上手くデザインに落とし込んだのが「NONDESIGN NOA」なんです。

 

岩切:アメリカと日本の差異で言うと、家を建てる時のゴールが違うんだと思うんです。
日本だと家を所有することが目的で、アメリカは住む立地や環境だったりライフスタイルを実現することに重きを置いています。
彼らは海沿いで綺麗な景色を見たり、ガレージでBBQをしたりなど、家を軸にしてどんな暮らしをしたいかを見据えているからです。

現代に蘇る“オールドアメリカン” 時代の旗手が手掛ける「NONDESIGN NOA」

家を通して得られる生活の満足感や豊かさを考えて、家づくりをしているのが伝わりますね。


思い描いた理想を体現 住宅のスタイルが持つ精神性や生き方を提案

ーどんな思いを込めてデザインした?

 

岩切:目指したゴールは購入者が心の底から「NONDESIGN NOA」に満足できるかです。
それは結果としてUNSTANDARDさんの売り上げはもちろん、認知度の向上に繋がるはずです。
そして今後この商品がブランディングとして強い武器になると信じています。
近年、SNSなど情報プラットフォームの普及で住宅に求められるデザインや質のレベルが上がり、メーカー側もそれに答える商品を提示してるのが現状。
僕はもっと本質的な部分、住宅のスタイルが持つ精神性や生き方を提案出来たらなと考えています。

現代に蘇る“オールドアメリカン” 時代の旗手が手掛ける「NONDESIGN NOA」
現代に蘇る“オールドアメリカン” 時代の旗手が手掛ける「NONDESIGN NOA」

ー今回の協業で岩切さんだからなし得たことは?

 

山本:我々が「NONDESIGN NOA」を商品化するときに、これが「ニューオールドアメリカン」だと主張しても根拠がないじゃないですか。
これまで築いてきた実績や““カリフォルニアスタイル””を確立した岩切さんが手掛けるからこそ説得力が生まれるんです。
これから「NONDESIGN NOA」は、雑誌メディアにもどんどん出稿していきますが、僕らがYouTubeやホームページで発信するより、歴史あるメディアの方が段違いに信用性や発信力があります。
今回の場合、岩切さん自身のブランド力にお力添えしていただいています。岩切さんだから間違いないだろうとお客様や企業にも思っていただけるでしょうね。

現代に蘇る“オールドアメリカン” 時代の旗手が手掛ける「NONDESIGN NOA」

岩切:自分の理想をデザインした住宅を一から手掛ける事が出来て、率直に嬉しいですね。
これまで業界で経験を積んできた中で、スケボーが飾られていたり車やバイクのガレージがあるような、カルチャーが入り込んだスタイルが何故生まれないんだろうって疑問に思っていました。
当時の自分は実際に造っている物と理想とのギャップを感じていて、そんな時に僕の好きなカルチャーを反映した“カリフォルニアスタイル”を発信したら、想像以上に反響が返ってきました。「NONDESIGN NOA」のようなスタイルも、同様の反響があると確信しています。


これからのメディア戦略と都市型「NONDESIGN NOA」の波及

山本:男性向けファッション&ライフスタイル誌「Safari」の8月号で、商品のコンセプトやスペック、間取りなど「NONDESIGN NOA」について掲載してもらったんです。
でも出稿したからと言ってすぐに注文が殺到するとは思っていなくて。2次利用で営業ツールとして、加盟していただいている工務店さんに配布したり、それを見たお客様に僕たちの商品を知っていただいたり、「Safari」に載ること自体がブランドとしての説得力に繋がります。また、僕らの商品が慣れ親しんだ雑誌に載っているのは単純に嬉しいですよね(笑)

現代に蘇る“オールドアメリカン” 時代の旗手が手掛ける「NONDESIGN NOA」

ーこれからの「NONDESIGN NOA」の動きは?

 

山本:年末に複数誌で純広告を出稿する予定です。また、現在第2弾として、都市型の「オールドアメリカン」スタイルを岩切さんに開発していただいているんです。狭小地でも「NONDESIGN NOA」のデザインやライフスタイルを実現できるような住宅で、年内にはアナウンスする予定です。

ー都市型の住宅はどんなスタイルが特徴?

 

岩切:ビルトインガレージだったり中庭付きだったり土地の面積が限られてくる分、今回の「NONDESIGN NOA」にはない、都市部に合わせたつくりになるでしょうね。建物の密集した場所に立てると想定しているので、外周りにはクローズドでプライバシーを保ちながら、家の中には広がりと楽しさが出るようなデザインを考えています」

現代に蘇る“オールドアメリカン” 時代の旗手が手掛ける「NONDESIGN NOA」

山本:「NONDESIGN NOA」に需要があっても、大阪や福岡などの地方都市は都内同様にあまり広い土地がないんです。
例えば狭小住宅をフックに地方都市や東京都内の加盟店様とユーザー様にアプローチできるんじゃないかと考えているので、時期になったらまたメディアへの露出も増えてくるんじゃないでしょうか。
これくらいのサイズ感だと場所を選ばず全国にモデルハウスを建てられるので、多くの人に僕らのブランドを知ってもらう機会にもなるでしょうね。


生活とともに多様化する住宅スタイル

ーこれからの住宅に求められるスタイルは?

 

山本:住宅の価値観って様々な事象が絡んで変化してきています。コロナ禍で在宅を強いられるようになり、家が仕事場に、時には遊びの場にもなりましたよね。ライフスタイルを重要視する考えが、今まで以上に普遍的になりつつあります。

現代に蘇る“オールドアメリカン” 時代の旗手が手掛ける「NONDESIGN NOA」

岩切:少子化の波や、時代の変化で住宅への価値観も多様化していくことに伴って、住宅にも変化も求められてきています。今後、ライフスタイルも含めて色んな視点を持った住宅が増えてくるでしょうね。生活する場所という認識は同じでも、それの深度がこれまでとは全く異なってくるんだろうなと。
今後より一層、家はこれまでの概念を大きく広げて変化していくでしょう。今回掲げた「NONDESIGN NOA」のコンセプトの一つのギャラリーのようなスペースがそれを顕著に示しています、生活空間に、生きるための機能を度外視した趣味のスペースをつくったのもライフスタイルを重要視するコレからの生き方に則したもの。

また、アートをインテリアとして飾るだけでなく、半永久的に残るデザインとして壁面に施したアートはステンシルアーティストの守矢さんにオファーさせていただいた作品です。

現代に蘇る“オールドアメリカン” 時代の旗手が手掛ける「NONDESIGN NOA」
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